セレクトショップ「PLAISIR tokyo」オーナー

職人やメーカーのこだわりと努力。 良い商品のなかにある、そんな素敵な物語を、お客さまと共有したい。

セレクトショップ「PLAISIR tokyo」オーナー 宮下 陽輔 (みやした ようすけ)

Profile
1978年 鹿児島県生まれ。2004年 名古屋大学大学院・人間情報学研究科 修了。同年 大手電機メーカーに就職。2年半勤務した後に独立し、企業のイベントや研修、講演のマネジメントや企画に従事。2016年にダイニングバー「Kanda Food Market(東京・神田)」を、2018年に服やアクセサリーのセレクトショップ「PLAISIR tokyo(東京・神田)」をオープン。

PLAISIR tokyo
東京都千代田区神田淡路町2-10酒井ビル1F/TEL:03-3527-1783

Kanda Food Mareket
東京都千代田区内神田3-22-4花喜久ビル 3F/TEL:03-3527-1783

東京・神田にあるセレクトショップ「PLAISIR tokyo」は、おしゃれな大人が身につけて嬉しい、シンプルだけど上質なアイテムが揃ったお店。その店のオーナーである宮下陽輔さんは、大学院卒業後に、大手電機メーカーに勤めた後に独立し、企業のイベントの講演や企画の仕事に従事するなど、ちょっと変わった経歴の持ち主です。今回、宮下さんに、セレクトショップをオープンするまでの経緯やお店への思い、そして神田という地に出店された理由などをお聞きしました。

 

 “より責任ある環境に身を置いて、働いてみたいと思うように。”

―まず社会人になったばかりの頃の話をお聞かせください。

名古屋にある大学院を卒業後、上京して大手電機メーカに就職。そこでSEや事業計画の管理業務などを行っていました。会社自体はとても大好きで、今でも素敵な職場だと思っているのですが、10年、20年先の自分の人生を考えた時に、組織の中でずっと頑張るというよりも、自分自身が100%責任を持つ環境に身を置いて、チャレンジしたいと思うようになっていったんです。

会社は約2年半勤めて退職。その後は、いろいろなご縁もあって、企業のイベントや研修、講演などのマネジメントや企画の仕事に取り組むようになりました。2008年に法人化して以来、今でもその仕事は継続していますよ。ただ、がむしゃらに仕事をしていた中でも、何か新しいことにチャレンジしたいという気持ちは芽生えていて、「どうせやるなら、面白いことをしたい」と思ったんです。そこで昔からなんとなく憧れを持っていた「店を持つ」という夢を実現させるべく、2年前の2016年に、東京・神田でダイニングバー「Kanda Food Market」をオープンさせました。「どうせやるなら、面白いことを」というマインドは、学生時代にバックパッカーで、ロシアのシベリア鉄道に乗り、東欧やドイツを訪れた時の挑戦的な気持ちと同じだったような気がします。

 

 

“やらない理由を探すことは簡単。言い訳に対して解決策を考えることで、前に進めます。”

―未経験でお店を出すというのは相当なエネルギーが必要だと思いますが、いかがでしたか?

実はダイニングバーを始めたのは、ちょっとした出来事がキッカケでした。ある人と食事をしていた時に「飲食店やってみたらどう?」って何気なく言われたんです。普通であれば「いやいや、お店なんて」と流して終わりだったと思うのですが、ちょうど何か新しいことがしたいと考えていた時だったからなのか、その言葉にひっかかったんです。

やらない理由を探すことって簡単で、いくらでも思いつくんですよね。例えば「車買いなよ」と言われたら、欲しいと思っていたとしても、お金ないな、メインテナンンスも大変だな、頻繁に乗るかな、など買わない理由がいくつも出てきますよね。でも、その買わない理由を潰していくと「あ、買えるじゃん」に変わっていきます。「飲食店やりなよ」の言葉にも、資金繰りや知識不足のこと、イベント仕事との両立など、様々な言い訳に対して解決策をじっくり考えていったら「できるかも!」と前向きな思考になっていったんです。

― やらない理由を潰していくという発想で、セレクトショップ「PLAISIR tokyo」もスタートしたのですか?

そうですね。カフェが軌道に乗り始め、2号店を出すよりは、違うジャンルのお店にチャレンジしたいと思ったんですよね。その時もやらない言い訳は出てきましたけど、全部潰していきました(笑)。2018年に東京・神田に服やアクセサリーを取り揃えたセレクトショップ「PLAISIR tokyo」をオープン。僕とスタッフのこだわりの商品が集まっています。

 

 

“商品の中に「物語」があるものをセレクトし、お客さまにその魅力をお伝えしていきたいです。”

― 「PLAISIR tokyo」のコンセプトを教えてください。

商品を通して、お客さまの日々の生活をもっと豊かにしたいという思いを込めて、お店を「PLAISIR tokyo」と名付けました。ですから、こだわりある大人たちが、身につけてわくわくするような、シンプルだけど上質なものをセレクトしています。今の時代、ものすごいスピードで消費されるモノで溢れていますよね。ただ、それを否定するつもりはありません。ファストファッションも存在意義があると思っていますし、僕もよく着ています。

でも僕やスタッフがやることはそこではないだろうと思ったんです。あまり知られていないブランドでも、商品自体にメーカーさんや職人さんのこだわりや努力が詰まっていて、素敵な服やアクセサリーって本当に多いんです。僕たち自身、そういった商品にとても惹かれるので、その魅力、つまり商品の中にある「物語」をお客さまに直接、伝えていきたい。ネット販売だけで切り盛りしているショップも多いなかで実店舗にこだわったのも、そこにあります。

― セレクトショップを営んでいて、嬉しい瞬間はありますか?

商品のストーリーをお客さまと共感できた時は、やはり嬉しいし、楽しいですね。あとは、お客さまとの出会いはもちろんなのですが、取引先となるメーカーさんや職人さんとの出会いが新たにできたことも「PLAISIR tokyo」を始めて良かったことです。彼らは本当に自分たちの商品に誇りを持っていて、目を輝かせながら、自社の商品の魅力を教えてくれるんです。それを聞くと、単純にわくわくしますし、お客さまにしっかり伝えなきゃという責任感も湧いてきます。

 

“歴史ある神田という街で「PLAISIR tokyo」を根付かせていきたいです。”

― 神田という街でセレクトショップを開いた理由も教えていただけますか?

もともと神田という土地が好きでした。オフィス街なんだけど歴史があり情緒も感じる。そんな場所でセレクトショップができたら面白いんじゃないかと思いました。「神田でおしゃれなセレクトショップは成功しないよ」「お客さんこないよ」などと否定的な言葉を投げかけられたこともあるのですが、それは先ほどの、できない理由を言っているに過ぎないと思っているんです。

じゃあ、どうすれば神田でも成り立つのかをしっかり考え、行動に移せば、このお店が神田にある必然性がお客さまに伝わっていくと思っています。あと神田って、蕎麦屋さんや寿司屋さんなど100年以上続く飲食店がたくさんあるんですよね。時間はかかりますが、じっくりやっていて「Kanda Food Market」も「PLAISIR tokyo」もそんなお店の仲間入りをさせてもらえたら嬉しいですね。神田という歴史ある街に、お店を根付かせていくのが僕の目標なんです。

 

“振り切った選択をすると、素敵な経験と出会いが得られると思います。”

―お話を伺っていて宮下さんは、とてもチャレンジ精神に溢れた方だなと感じました。

何かに挑戦しようと思ったときに、誰も考えない方法を選ぼうとしているかもしれません。「やったことがないからできない」というのは嘘だと思うんです。「やったことがないだけで、やってみないとわからない」というのが答えというか。だから学生時代から「まずは、やってみる」をモットーにしていました。

そして、自分なりに最大限、振り切った道に進んだ方が、苦労も多いけれど、これまでの人生では、かけがえのない経験を得らてきたんですよね。あとは人とのご縁を大切にすること。出会いは人生を面白い方向へ切り拓いてくれますから。

 

 

“バングル「Les Georgettes」は、シンプルを好む大人の女性のアクセントに。”

―最後に「PLAISIR tokyo」イチ推しのアイテムを教えていただけますか?

そうですね。いくつかありますが、あえてあげるなら、バングル「Les Georgettes(レ・ジョルジェット)」をオススメしたいです。フランス最古のアクセサリーメーカーであるメゾン・アルテス社が、ブルターニュー地方の皮革製品メーカーであるテクシエ社とコラボしたブランドなのですが、セレクトショップで扱っているのは、現在「PLAISIR tokyo」だけです。

色鮮やかな革は、リバーシブルになっていて、毎日の気分によってカラーチェンジできます。シンプルな服装を好む大人の女性には、アクセントになるのでぴったりだと思いますよ。この商品を初めて見た時、僕もスタッフもその上品さに一目惚れしてしまいました。シーズン問わず使っていただけるのも良いですよね。

◎PLAISIR tokyoのWEBサイト

◎PLAISIR tokyoのInstagram

 

〈取材・文:寺門常幸(@tera_tsune)/撮影:砂田耕希〉

 

宮下 陽輔さんが対応可能な
お仕事はこちら!

  • 服・雑貨のセレクト
  • セミナーや講演の講師

この人に「仕事を頼みたい」