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ボディケア

鍼灸はもちろん、筋膜リリースやストレッチなど。身体面でも経済面でも、お客さまにとって、負担の少ない施術法で、カラダの不調を良くしていきたい。

鍼灸師 益田 尚 (ますだ たかし)

Profile
1964年 香川県生まれ。1987年 龍谷大学・経営学部卒業。 1997年 日本鍼灸理療専門学校卒業。同年 はり師・きゅう師(国家資格)取得。2000年 神奈川県・鎌倉市にて「ますだ治療院」開院。2004年 介護支援専門員(ケアマネージャー)取得。2012年〜2016年 鎌倉逗葉鍼灸マッサージ師会 会長。【その他】筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会 会員/(一社)整形内科学研究会 会員/臨床トリガーポイント研究会 会員(B級ライセンス取得)/体表解剖学研究会 運動系体表解剖セミナー A・Bコース終了/ISR(組織間リリース)2017セミナー 終了/Rコンディショニングコーチ 取得

ますだ治療院:
神奈川県 鎌倉市 由比ガ浜2-6-20 第2田中ビル 1F /TEL 0467-23-1355

問題のある患部やツボに鍼や灸を用いて、刺激を与え、病気の治療や予防をめざす鍼灸治療。最近では、厚生労働省がプロジェクトチームを発足し、西洋医学では対処できない疾患に対して、鍼灸治療を取り入れた医療の促進がなされています。鍼灸師として2000年に神奈川県・鎌倉市にて「ますだ治療院」を開院し、それから20年近くのキャリアを積み重ねてきた益田 尚さんは、鍼灸はもちろん、ストレッチやトレーニング、筋膜リリースなど、お客さまのカラダの悩みを効率的に改善するために、さまざまな施術方法を貪欲に取り入れています。そんな益田さんに、鍼灸師というお仕事について色々とお聞きしました。

 

 

“人体や健康への関心が強くなり、アパレル会社を辞めて、鍼灸の専門学校に入学しました。”

―高校卒業後に鍼灸の専門学校に入学されたのですか?

高校を出た後は、京都にある龍谷大学・経営学部に進学しました。当時はとくにやりたいことも決まっていなかったので、地元香川を出て、とりあえず都会で暮らしたいという気持ちでしたね。そして、大学卒業後は、神戸に本社を構えるアパレル会社に就職。東京の支社に配属されました。会社員時代は、結構、充実していたのですが、年齢を重ねるにつれて、自分の成し得たいことと、会社が自分に求めてくることにズレが生じてきてしまって、徐々にフラストレーションがたまっていったんです……。

―では20代後半に鍼灸に興味を持つようになったのでしょうか?

定年までアパレルの会社に勤めている自分の姿が想像できなくなり、30歳を目前にして、これからの人生をどうしようかと、本気で考えるようになりました。そんな時に、たまたまある東洋医学の本と出合ったんです。内容はうろ覚えなのですが、例えば、歯が悪くなるのは、歯の問題ではなくて、そもそもカラダ全体の調子がおかしいといったことが書いてあって、「なるほど」と思ったんです。

もともと人体や健康といった領域には関心があって、それをキッカケにいろいろ自分なりに調べるようになって、「鍼灸」に惹かれていきました。鍼灸師は、手に職の仕事だし、独立開業もできる。これなら、第二の自分の人生を捧げられると思い、27歳の時に鍼灸の専門学校に通いました。

 

“鍼灸の専門学校の時も、鍼灸接骨院に勤務していた時も、あらゆる知識を貪欲に吸収していました。”

―鍼灸の専門学校ではどんなことを学ばれたのですか?

ひとつは、医師や看護師が学ぶような解剖学や生理学の基礎的な現代医学。そして、もうひとつは東洋医学です。経絡(けいらく)やツボを学び、鍼を打ったり、お灸をひねって火をつけるといった実技を通して、経験を蓄積。その学校には3年通いました。最初の1年はアパレルの会社に勤めながら勉強していたこともあって、大変でしたね……。後半は会社を辞めて鍼灸の勉強に専念したのですが、「国家試験に受からなきゃ」という思いが強かったせいもあって、楽しみながらというよりは、がむしゃらに学んでいた記憶があります。

―専門学校を卒業されてからはどうされたのですか?

国家試験には無事受かり、鍼灸師の資格を取った後は、都内にある鍼灸接骨院に勤務しました。そこの院長は、鍼灸マッサージ師と柔道整復師の資格を持っていたのですが、その施術にはこだわらず、カイロプラクティックやオステオパシー※など、いろいろな治療法を試みていて、それがとても面白かったんです。そこの鍼灸接骨院には3年勤め、その後2000年に、鎌倉にて独立し「ますだ治療院」を開院しました。

※病気の原因を骨格のズレ・ゆがみなどに求め、その修復によってあらゆる病気は治るという考えに基づいた整骨療法。

―なぜ鎌倉だったのですか?

私は、サーフィンが大好きで、開業するなら海沿いがいいなと考えていました。あとは友人が稲村ヶ崎に住んでいて、遊びに行った時に、時間の流れがゆっくりに感じて、東京のせわしない空気感とは対照的で、ここに住んだら心地良いだろうなと思ったんですよね。

“「ますだ治療院」では、鍼灸はもちろん、筋膜リリースやストレッチなど、さまざまな施術方法を取り入れています。”

―開業後、お客さまをどのように獲得されていったのですか?

最初は原付バイクでの出張スタイルで施術を行っていました。2000年当時は、SNSはもちろん、インターネットがあまり普及していなかったので、チラシを作ってポスティングしていましたね。チラシの効果から、少しずつ依頼が増えていき、さらにはお客さまからの口コミ効果も手伝って、1年後にはお店を構えられるまでになったんです。

―そもそも、鍼灸にはどんなメリットがあるのでしょうか?

侵襲性が少ないというのが大きなポイントです。例えば、背骨の近くに問題があって、そこを改善しなければいけない場合に、医師であれば「切る」という選択になると思います。つまり手術ですね。さまざまな組織を傷つけながら切っていき、カラダの深部で作業することになります。

もちろん手術しか方法がない場合もたくさんあると思うので、手術を否定している訳ではありませんが、もしかしたら、鍼を一本刺して、改善する場合もあります。もしそうであれば、コストやカラダへの負担という面でも、鍼の方がメリットがあると言えますよね。

“丁寧に触診し、痛みやコリの原因となる「トリガーポイント」を探っていきます。”

−益田さんの施術方法を具体的に教えてください。

「膝が痛い」「腰が痛い」といった、カラダの悩みを抱えたお客さまに対して、まずは「いつから痛いのか?」「どのような動きをしたら痛いのか?」など、じっくり時間をかけて問診をしていきます。次に、実際に動いていただいたり、私が動かしたり触ったりして痛みの原因を見つけます。そして原因となる箇所に対して、鍼や灸はもちろん、ストレッチや筋膜リリース※など様々な施術方法で治療していきます。

施術が終わったら、最後に日常生活で注意すべきことや、自宅でできるストレッチなどをお伝えするというのが一連の流れですね。ただ、お客さまによっては、院での治療よりも自宅でできるセルフケアを教えてほしいというニーズの方もいらっしゃるので、その辺は、お客さまの要望に応じて、柔軟に治療のバランスを考えていきます。

※筋膜の萎縮や癒着を引き剥がしたりこすったりすることで、正常な状態に戻すこと。

 

“鍼灸はもちろん、筋膜リリースやストレッチなど、さまざまな施術方法を取り入れています。”

−痛みの原因というのはすぐに見つかるものなのでしょうか?

すぐに見つかる場合もあれば、そうでない場合もありますね。私の場合、「トリガーポイント療法」を取り入れています。「トリガーポイント」というのは「痛みの引き金となる場所」という意味なのですが、その場所というのは、痛みを感じる場所から離れている場合が多いと言われています。例えば、膝が痛いのだけれど、痛みの本当の原因は股関節だったということがあります。

「トリガーポイント」を見つけるためには、まずお客さまの動きを見ます。前にかがむときに痛いのであれば、最初に探すポイントは、かがんだ時に縮まる筋肉です。股関節が曲がっている時に脚が痛いのであれば、股関節を曲げている筋肉に原因がある可能性が高いのです。ですから、手で丁寧に触っていって、感触に違和感がないかを、くまなくチェックしていき、痛みの根源を見つけ、そこに対して、鍼灸や筋膜リリース、ストレッチなどで治療していくんです。

 

“経済面でも身体面でも、お客さまの負担が少なくて済むような治療を目指しています。”

―「痛い場所」と「悪い場所」が違うというのは意外でした。益田さんが、お客さまを施術する際に大切にしていることも教えてください。

一番は、お客さまの利益になるかどうかです。もちろんカラダの悩みを改善することが私の使命なのですが、そのために、なるべく少ない回数で治療が終われば、お客さまの経済的な負担が少なくて済むでしょうし、また治療の痛みも少ない方が、カラダへの負担もありません。

鍼灸だけでなく、筋膜リリースやストレッチなどの施術方法を取り入れているのも、お客さまのカラダを改善するための選択肢を、私自身がたくさん持つことで、より効率的な治療法を提供できると考えているからなんです。目的のための手段は多いに越したことはありませんからね。

―最近勉強されていることがあれば教えてください。

今は、トレーニングについて学んでいます。トレーナーの方ってスポーツのパフォーマンス向上のための方法を指導されている方がほとんどなのかと思いきや、トレーニングを通して「痛みを治したい」というマインドを持っている方もたくさんいることを知りました。

また、私たち鍼灸師は、横になっている人に対して、局所を探って治療のポイントを見極めることが多いのですが、トレーナーの方は、寝かせずにどんどんお客さまに動いてもらって、不具合の原因を探すんですよね。鍼灸師が「静」と「ローカル」に対して、トレーナーは「動」と「グローバル」といったイメージでしょうか。目的は同じなのに、その対比が新鮮で、学んでいて楽しいですね。

 

“企業に対して、健康診断ならぬ「カラダ診断」を行うことで、社員一人ひとりが、活き活きと働けるカラダを取り戻してほしい。”

―最後に今後の目標を教えてください。

企業に対して、健康診断ならぬ「カラダ診断」ができないかと考え、提案しているところです。とくにデスクワークをする会社員は、慢性的な肩こりや頭痛、腰痛など、カラダの不調を抱えている方が多くいらっしゃいます。体調が万全でない社員を抱えている企業というのは、それだけで、生産性が下がりますし、長期的にみると医療費もかかってきます。会社にとってリスクでしかありません。

ですから、社員一人ひとりのカラダの状態を、動作&姿勢評価法を用いて、適切に診断し、トレー二ング方法を指導させていただいたり、鍼灸やストレッチなどの治療を施したりして、毎日、活き活きと働けるカラダを取り戻していただけたらと考えています。

 

 

◎「ますだ治療院」のWEBサイトはこちら

 

〈取材・文:寺門常幸/撮影:砂田耕希〉

 

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