ビューティー

お客さまの言葉にならない思いを汲み取り、ご要望を丁寧に整理して、求める髪型をカタチにしていきたい。

美容師 小浜田 吾央 (こはまだ ごお)

Profile
1992年 千葉県生まれ。2013年 日本美容専門学校卒業。同年 東京・南青山のヘアサロン「ohana」に入社。3年半のアシスタントを経て、2016年にスタイリストデビュー。2017年 東京・外苑前のヘアサロン「アトリエマキタ」に入社。 2018年 東京・原宿にあるシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON Stella 」を拠点にフリーランスの美容師として活動を始める。お客様の気持ちに立った丁寧な接客を心がけている。現在は、サロンワークはもちろん雑誌やイベントのヘアメイクの仕事も精力的に行なっている。

サロンの場所:「GO TODAY SHAiRE SALON Stella 」東京都渋谷区神宮前1-14-34 FPG links HARAJUKU 4階

東京、原宿・青山エリアは、美容室の激戦区として知られており、渋谷区だけで1,000件以上の美容室があると言われています。そして人気の美容室がひしめきあい、実際に多くの芸能人やモデルがこのエリアの美容室を利用しています。そんな場所で美容師として働く小浜田吾央さんは、南青山と外苑前のサロンに約5年半勤務した後に、2018年より原宿のシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON Stella」を拠点にフリーランスの美容師として活動を始めています。小浜田さんの美容師としてのこだわりやプロとして心がけていることについて聞きました。

 

 “初めて就職した美容室でお客さまに可愛がっていただいたことで、美容師を極めようと真剣に思えたんです。”

―美容師になったキッカケを教えてください。

中学生になるとみんな髪の毛やファッションを意識しだすじゃないですか?僕もご多分にもれず、中学生になってからそっちの方に興味が出てきて、初めて地元の美容室に行ってみたんです。で、そこのお店の美容師さんが格好良くて、その頃から漠然とですが「美容師っていいかも」という思いはありました。

でも「絶対に美容師になる!」っていうほど強い願望はなくて、高校になって進路を考えなきゃいけない時期になって、大学で特に勉強したいこともなかったので、都内の美容専門学校に行くことにしたんです。

―専門学校に行って、美容師になりたいと強く思うようになったんですか?

実は専門学校に通っていた頃も美容師になりたいという思いは強くなかったんですよね。周りの友達は、コンテストに応募したりショーに参加したりと、積極的に動いていたんですが、僕にはそういうモチベーションもなくて。でも根が真面目なのか、学校だけはきちんと通って、国家資格も取って、南青山にあるサロンに就職したんです。

なんとなく就職したお店だったのですが、そこが転機となりました。小規模でアットホームなサロンだったので、アシスタントも当時は僕しかいませんでした。シャンプーや髪を乾かすくらいのことしかできなかったんですが、いろんなお客さまが僕の顔と名前を覚えてくれて、可愛がってくださったんです。その経験が嬉しくて、そこから本気で美容師になろうって覚悟が決まった感じでした。そのお店で3年半のアシスタントを経て、スタイリストデビューを果たしました。

 

“コミュニケーションをしっかり取り、お客さまの求める最適解を導き出したい。”

―小浜田さんが美容師として働くうえで、つねに意識していることはなんですか?

僕はお客さまが抱えている日常のストレスの中に「髪」に関する悩みって必ず何%かはあると思っているんです。けどその悩みって「こうなったらいいのに」とか「もっとこうしたい」となんとなく思ってはいても、お客さまはうまく言語化できないことが多かったり、中には矛盾した言葉で表現されることがあります。

「甘めが好きだけど、辛くしたい」みたいな。でも言語化できない悩みや矛盾した意見の中に、お客さまの要望が隠れていると思っているので、髪を切る前に「こうするとこんなメリットがあります。逆にこんなデメリットがありますよ」とお伝えし、さらに丁寧にヒアリングするように心がけています。

―お客さまの思いを汲み取ることが大切なんですね?

そうですね。美容師って「髪のプロ」ではあるんですけど、お客さまの髪の毛に関しては、絶対にお客さまの方がプロなんですよ。僕たち美容師は多くても月に1度そのお客さまの髪をメインテナンスする程度ですが、お客さまは24時間365日、自分の髪と向き合っている訳ですから。

だから、どんなお客さまでも「こうしたい」という思いが心の中にはあります。でもどうすれば理想に近づけるかがわからないだけなんです。そこで美容師である僕が、経験とスキルを活かして、「こうすると良いと思いますけど、どうですか?」とコミュニケーションを取りながら、お客さまの気持ちを整理していきます。そうすることで、徐々に気持ちが共有できてくるんです。お客さまの求めている最適解に辿り着いたときは、美容師をやっていて良かったと思える瞬間ですね。

 

“「感じの良い美容師さんだった」で終わらせない。結果を出す美容師に。”

―美容師という業界の現状についても教えてください。

今、美容師って個性を出していくために「ショートなら私に任せてください」「カラーが得意です」などと、よりニッチに専門的になっているんですよ。それは、競争の激しい業界の中で生き残るために個々が考えて打ち出している戦略なんです。「なんでも任せてください」っていうのは、逆に当たり前だし、そういうのは大型店に任せればいいと思うんです。

―美容室の激戦区で働いていて感じることはありますか?

最初に勤めていたサロンは南青山で、次が外苑前、そして今は原宿にあるシェアアサロン「GO TODAY」で働いています。原宿・青山エリアというのは、美容室の激戦区であり、トップレベルの場所だと思います。

そうした場所に来るお客さまというのは、地元の美容室では思い通りの髪型にならず、この場所ならなんとかしてくれるのではないかと藁にもすがるような思いで、わざわざ来てくださる方も多いんです。ですから、「感じの良い美容師さんだったな」「話しやすかったな」では終われないと思っています。先ほども言った通り、しっかりお客様の思いを汲み取って、プロとして結果を出さなければいけないと思っています。

―流行に敏感でなければいけないという思いはありますか?

髪型の流行の移り変わりは確かに激しいです。でも美容師であれば誰もが知っていることだとは思いますが、ヴィダル・サスーンという人物がベーシックカットを生み出していて、それをカットの世界基準にしようという流れがあるんです。それは本当にいつの時代でも美しく感じます。だからその基準から、どう派生させたり応用させたりするのかが腕の見せ所であって、必要に迫られて流行を追うことはしていませんね。

何より大事なのは、お客さまの求めている髪型を表現することだと思っていますから。でも、街を歩いていて「なんでこの人、おしゃれに見えるんだろう」と思ったら、その「なぜ」を自分なりに追求して、考え、答えを出すようにはしています。感性を磨く訓練になると思うので。あとはいろんな雑誌を読むようにしていますが、これは単純に好きだからやっていますね。完全に趣味です(笑)。

 

“自由に動けるフリーランスだからこそ、広告や雑誌、イベントなどのヘアメイクの仕事にも注力したい。”

―フリーランスの美容師になって良かったことはありますか?

とにかく時間が自由に使えるようになったことは嬉しいです。美容室に勤務していた頃は、お客さまの予約がない時間でも、営業時間内は基本的にはお店に居ないといけなかったのですが、今はお客さまの予約のある時間にだけ、シェアサロンに行けばいいので。

ですから、空いた時間を使って、ヘアメイクのお仕事を受けたりするようにしています。先日もファッションイベントのヘアメイクをさせていただきました。今後は広告や雑誌、映画やドラマなど、ヘアメイクのお仕事も増やしていきたいですね。サロンでの経験がヘアメイクの仕事に活きると思っていますし、その逆も然りだと思っていますので。

―小浜田さんが使用しているシェアサロンについて教えてください。

いわゆるシェアオフィス、コワーキングスペースの美容師版ですね。僕の貸りているシェアサロン「GO TODAY SHAiRE SALON Stella」は原宿駅・竹下口徒歩1分のところにあります。ここに居る美容師さんは基本的にみんなフリーランスで働いていて、自分のお客さまの予約が入ったときに、この場所を自由に使用する感じです。

エステをしたり、メイクをしたりする方もいますよ。こういったシェアサロンは、今後も増えていくと思います。あと気のせいかもしれませんが、ここで働く人たちは、みんな活き活きとしていると感じています。僕自身も、今は美容師という大好きな仕事が、自由にできる幸せを心から感じているので、正直、週7日働いてもいいくらいです(笑)。

“ブラシ界のロールスロイス「メイソンピアソン」をぜひ一度使ってみてください。”

―最後に、小浜田さんが薦めるヘアケアアイテムはありますか?

シャンプーやトリートメントはお客さまの髪質や悩みによってオススメ商品は変わってくるので、一概にこれが良いとは言えないんです……。あ、でも、ヘアブラシはオススメのものがあります。「メイソンピアソン」というクッションブラシです。

ロンドンの職人による手作りで、ブラシ界のロールスロイスとも言われています。イギリス製なのですが、日本人の髪質にも合っていて、トップにボリュームが出しやすく、フワッと自然に立ち上がるんです。静電気も起きません。高価ではありますが、一生モノなので買いだと思いますよ。

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〈取材・文:寺門常幸(@tera_tsune)/撮影:宇佐美亮(@usamiryo)〉

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